昨年試験製造品としてリリースした『笹祝 BAMBOOSHOOTS(バンブーシュート)』。大変ご好評いただき、正式シリーズ・新ラベルとして発売することとなりました。第一弾の笹祝BAMBOOSHOOTS-EPISODE 1-は2026年9月より発売いたします。「軽いのに複雑味がある!」をテーマに、これから笹祝酒造を担う、新しい設計、新しい味わいの一本となる新シリーズです。
畠山杜氏の引退と新生 笹祝チーム

笹祝酒造で長年酒造りの中心を担ってきた畠山洋一杜氏が2024酒造年度(2025年3月まで)をもって引退しました。畠山杜氏は38年という長きにわたり、西蒲区でこよなく愛される地酒「笹祝」の味わいを守り抜いてきました。
その間、日本酒を取り巻く環境は大きく変化しました。かつて生産量の多かった美味しくて安価な普通酒「笹祝 新潟印」の一升瓶は年々消費量が減少する一方で、純米酒を中心とした720ml瓶や180mlのカップ酒の出荷数量が伸びるようになりました。
そのような中で当時の笹祝ではこれからの日本酒市場に向けた挑戦として「笹祝Challenge Brew」シリーズに取り組みました。『皆を巻き込みながら今までの笹祝にはない味わいのお酒造りに挑戦する』をテーマに、これまで生酛仕込みや活性にごり酒、低アルコール日本酒など様々な製法に挑戦してきました。これらのお酒が後に人気を博し、笹祝酒造の定番商品の一つとなり得たのは、畠山杜氏の豊かな経験、卓越した技術、そして柔軟な対応力の賜物であったと言えるでしょう。

そして、畠山杜氏の跡を継いだのは大野雄介。畠山の下で4年間技術を学び、2025年冬から新杜氏となり笹祝の酒造りの舵取りを担いました。笹祝酒造の昔ながらの酒を守りつつ、未来を切り開く新しい日本酒を!その想いから県内外の酒蔵を訪ね歩き、時に研修を積みながら笹祝の日本酒の更なる向上を図っています。
笹祝BAMBOOSHOOTSとは

今回改めて、笹祝の新シリーズとして発売する『笹祝BAMBOOSHOOTS バンブーシュート』。BAMBOOSHOOTSとは日本語でタケノコを意味します。大野杜氏を中心とした、今の若い製造チームは、言わば地面から顔を出したばかりの柔らかいタケノコです。これから更に地にしっかりと根を張り、天に向かって真っすぐ成長していきたいという想いを、この名前に込めています。
酒質の設計もこれまでの笹祝シリーズと異なります。想いや味わいは深く、飲み口やお酒感は軽く。これからの日本酒シーンを切り開くような新しい日本酒を目指しています。
笹祝BAMBOOSHOOTS -EPISODE 1-のスペック

- 品目:清酒
- 原料米:亀の尾100%(西蒲区 そら野ファーム)※使用米は今後変更していく予定です
- 原材料名:米(国産)、米麹(国産米)、清酒
- アルコール分:12%
- 容量:720ml
- 火入れ酒。常温流通可。
笹祝BAMBOOSHOOTSは3部作の構成となっており、今回2026年9月に発売するのは第一弾の-EPISODE 1-。飲みごたえと軽快さのバランスを追求した、笹祝BAMBOOSHOOTSの中でも基準になる1本です。そのテーマと製法は、「酸貴白低(さんきはくてい)」という、私たち製造チームが独自に作った四字熟語で表現しています。
酸⇒乳酸発酵によって酒母を育てる技法『酸基醴酛(さんきあまざけのもと)』。日本酒造りでは、純良な酵母を育てるための第一段階として、酵母増殖のスターターとなる「酒母」を仕込みます。現在一般的なのは速醸酛(そくじょうもと)と呼ばれる仕込み方で、市販の乳酸を添加して酸度を高めることで、野生菌の増殖を抑えます。対して伝統的な生酛(きもと)製法では、蔵人が温度や水分量などを調整することで天然の乳酸菌を湧き付け発酵させ、速醸酛と同様に酸度を高めて野生菌の増殖を抑えます。酸基醴酛は、その中間的な製法。新潟県醸造試験場に依頼し培養した乳酸菌を酒母に植え付けることで乳酸発酵を起こし、酸度を高めて野生菌の増殖を防ぎます。
貴⇒一般には貴醸酒(広島県の榎酒造の商標であり、笹祝では再醸仕込みという名称を使用しています)という名前で知られている古典製法。醸造過程で「仕込み水」の一部に自社の「清酒」を使用することで、濃醇な味わいと類まれな高貴なニュアンスの風味が加わります。
白⇒麹の一部に「白麹(しろこうじ)」を使用しました。白麹は一般的に焼酎に使われる麹です。一般的な日本酒の麹である黄麹との違いは、多量のクエン酸を排出することです。クエン酸は冷やした時にエグ味が出にくく、日本酒の味わいに清涼感を与えます。BAMBOOSHOOTSでは「軽快で飲みやすいのに複雑味のある味わい」を目指しています。白麹はその味わいを構成する重要な要素の一つです。
低⇒BAMBOOSHOOTSはアルコール分12%でありながら、ほぼ加水を行わない原酒です。昔ながらの笹祝純米原酒のアルコール分は17%程度でしたが、現代の消費者にとっては、やや飲み疲れを感じさせる一因となると考えました。しかし、日本酒を12%台の度数にするために、ただ単に発酵中の醪(もろみ)や搾り上がった後の酒に水を加えてしまうと、味わいが非常に薄く、面白味のない日本酒になってしまいます。BAMBOOSHOOTSでは12%のアルコール度数でありながら、旨味や飲みごたえを感じる味わいとする為に、杜氏である大野雄介が県外の酒蔵での研修で学んだ技術を活用しています。
やさしい甘味と酸味、米の旨味、まろやかさ、豊潤。飲み口は軽やかながら、深みのある味わいが一番の特徴です。
笹祝BAMBOOSHOOTS -EPISODE 1-の価格と販売先
- 笹祝BAMBOOSHOOTS -EPISODE 1- 720ml2420円(税込)
笹祝BAMBOOSHOOTSは笹祝の特約店限定品となっております。取扱店につきましては笹祝酒造までお問い合わせください。
Mail info@infosasaiwai.com
TEL 0256ー72ー3982
笹祝BAMBOOSHOOTSのこれから
今期(2026酒造年度)の製造からは、笹祝BAMBOOSHOOTSの別バージョンも展開していく予定です。2027年春を目指していますので、ぜひともご期待ください!
- EPISODE 1 軽やかなのに複雑味がある新しい日本酒。オリジナルの笹祝BAMBOOSHOOTS
- EPISODE 2 DRY、二つ目の衝撃
- EPISODE 3 三つ目の物語

