笹祝 特別純米酒しぼりたて生原酒

今年も笹祝酒造の「しぼりたて」が発売になります!

目次

「しぼりたて」とは

 「しぼりたて」はその年に出来たばかりの冬限定のお酒です!実は「しぼりたて」という言葉には公式に明確な定義がありません。おおよその「しぼりたて」で共通に言えそうなことは、その年に出来たばかりの冬限定発売の日本酒という事です。

「笹祝 特別純米酒しぼりたて生原酒」で大切にしていることは次の3つです

  • その年に収穫されたお米を使う
  • 無濾過・生酒・原酒のまま詰める
  • 酒造工程を短縮しない(他のお酒と同じように仕込む)

 四季を大切にする日本人。笹祝のある新潟市西蒲区は全国屈指の稲作地帯です。春には一斉に田んぼに水が貼られ一面の水鏡に、夏には稲が緑緑と色を付けまるで大草原のよう、秋には重たい実をつけて黄金色に輝きます。その年に収穫されたばかりのお米を食べることは、新潟の人々にとって何よりの喜びです。僕たち日本酒蔵にとっても「その年のお米で仕込んだ日本酒を、今年も無事に絞れた!」という事は大変に安堵すること、感謝すること、感慨無量な事です。

 記録的酷暑であり米作りが非常に難しかった今年のような難しい年でも『みんな頑張ったなあ!美味しいなあ!』と思える日本酒を仕込む。できれば僕たちが絞り口から飲むそのままの感動を皆さんに味わってもらいたい。そんな思いから3点のこだわりを定めています。お酒のヴィジュアルがハダカ瓶に首掛け一枚だけというのもその為です。

 ※3つ目の「酒造工程を省略しない」はやや難しい内容なのですが、しぼりたてのようなお酒はシーズンに発売を間に合わせる為に時として酒母と呼ばれる発酵のスターターを省略したり、より短期間で出来上がるような工程で造られる場合があります。笹祝酒造はそういった「端折る」技術がとても苦手であり、過去に試作してもあんまり上手くいかなかったので、しぼりたてのようなお酒でも必ず他のお酒と同じ工程と期間をかけて醸造します。発売がちょっと遅めなので、酒屋さんや飲食店さんには少し迷惑をかけてしまうのですが、実直にちゃんと美味しい日本酒を仕込む為の必要な期間だと考えています。

今年のしぼりたての出来栄えは?

 このブログを書いている時点ではまだ発酵途中なのでまだまだ分からない事が多いのですが、今のところ順調です!今年は猛暑の影響からか過去15年の中でもっともお米が「溶けにくい」年と言われています。なのでそれを念頭に水に漬ける時間や蒸し、麹菌の種類など諸々工夫をしています。今のところは数値や香りもよく、ワクワクドキドキしながら待っています。。。美味しくなっていますように!!

 「溶けにくい」について。日本酒はお米を発酵させて造るお酒です。発酵に向けては酵母がお米を食べてアルコールを生成するのですが、その前に酵母がお米を食べやすくするための工程があります。それが所謂「溶かす」事です。溶かす工程は主にお米を蒸すこと。そして麹菌を繁殖させて、麹菌の持つパワー「酵素」によって行うのですが、その年々のお米の生育によっては難航することがあります。農家さんの話を伺うに、猛暑になると稲が高温から種子を守るために外皮を硬い皮でしっかり覆ってしまうそうです。すると所謂「溶けにくい米」≠「硬い米」になります。

 また実は今年のしぼりたては2種類のロットに分けて仕込んでいます。一つは今までと同じ酵母で使った「ロットK」、もう一つは今季初めて使用するローカル酵母を使った「ロットS」です。「ロットS」は元・新潟県醸造試験場の場長をされていた廣井忠夫 先生から譲り受けた特別製です。

 こちらの種菌は笹祝で種菌を保管し、自社で拡大培養を繰り返しながら今後も使用していきます。(恐らく現在この酵母を現役で使用している酒蔵は無いと思われるので、使いこなせば笹祝のスペシャルになりそうです♪)「ロットK」も「ロットS」もどちらも美しい香りをもたらす大変ポテンシャルの高い酵母なので、笹祝にこの酵母ありと言われるように研鑽してまいります。ロットの見分け方は首掛けの裏側にアルファベットを記しておくので、それを目印にしてください。

つまり笹祝特別純米酒しぼりたて生原酒はどんな味?

 フレッシュ!ハツラツ!香り高らか!ジューシー!飲んだら「ワーッ!美味しい!」となるような日本酒を目指しています(搾る前だからなんとでも言えますね 笑)。酒屋さんで、飲食店さんで皆様にお会いできるのを楽しみにしています!!

祝特別純米酒しぼりたて生原酒のスペック

品質:純米酒(無濾過生原酒)
酒米:五百万石(新潟市)
精米歩合:60%
アルコール度数:17前後予定
価格:1800ml 3300円
    720ml 1650円
    180ml  450円(限定品)
   ※税込み価格

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